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国内株式市場見通し:新年度以降に先高観、目先はテーマなど材料銘柄の取引が中心

3/23-26の日経平均は、週末の強い動きによって昨年来高値を更新した。期末要因から参加者が限られていたほか、ギリシャ問題による欧州の信用不安から、3/25-26のEU首脳会議(サミット)の行方を見極めたいとのムードも強く、全体としてはこう着感の強い展開が続いた。

しかし、債務問題の解決策が打ち出されるとの期待から欧州600指数が2008年9月以来の高値をつけたほか、ユーロ円が上昇傾向をみせるなか、コア銘柄を中心に海外ファンドとみられる買いが入ったもようだ。また、新興国を中心とした経済成長を背景に機械セクターが買われたほか、スマートグリッド関連などテーマ銘柄への物色も散見された。任天堂が裸眼で楽しめる3Dゲーム機「ニンテンドー3DS」(仮称)を2010年度中に発売するとの発表も材料視され、個人投資家による売買も活発だった。




いよいよ今週は新年度相場入りとなる。日経平均は昨年来高値を更新したことでいったんは達成感も強まりやすい局面だが、EU首脳会議ではギリシャ支援策で合意、米格付け会社S&Pは26日、ポルトガルの長期格付けを「シングルAプラス」で据え置くと発表しており、アク抜け感が強まりそうだ。

海外投資家については日本の組入れは依然として低く、欧州へのリスクがくすぶるとしても、先進国のなかで出遅れ感がある日本株の比率を引き上げる流れも期待される。普天間基地や郵貯問題といった国内政策運営リスクは警戒されるものの、追加対策への期待のほか、4/1に発表される日銀短観の内容が相当強いものになるとの見方もあり、目先調整としても新年度以降の先高観は後退しないとみておきたい。

また、高島屋<8233>とH2Oリテイリング<8242>の統合解消など、このところ経営統合の解消が目立ってきているが、再編後退というよりも単独で業績改善への構図がみえてきたとの評価となろう。

なお、4/1に上場する第一生命<8750>が大きなイベントとなる。売出価格が14万円に決まり、仮条件(12.5万円~15.5万円)の上限を下回ったこと、キャンセルが多かったといった声も聞かれていたが、好スタートが期待されよう。規模の大きさからFTSE指数には上場翌日には組入れられる可能性があるため、インデックス算入による需給要因から初値以降の動向が注目される。

そのほか、日経平均の配当落ち分は約73円となるが、これを考慮してもSQ値の10808円を上回ることになるため、需給関係は良好である。野村アセットマネジメントの日本株に投資する単位型ファンド「野村日本割安好配当株投資1003」が3/30に設定されることもあり、需給妙味が大きく、低PBR銘柄などは、権利落ち分を早い段階で吸収してくる動きも意識されてくることも考えられる。




テーマ銘柄への物色についても、野村クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信が4/16に設定されることもあり、スマートグリッド関連への先回りの動きもありそうだ。米アップルの「iPad」が米国で発売されるほか、4月後半には3Dテレビや3D映画「アバター」のDVDなどの発売を控えている。


米・雇用統計などの需要な指標発表が予定されているほか、2日はグッドフライデーで米国市場が休場となることもあり、テーマ性など材料系の銘柄での取引が中心になりそうである。




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